コロンビア墜落、操縦士が「燃料切れ」伝える 音声記録公開
(CNN) ブラジルのサッカー選手らを乗せたチャーター機がコロンビアの山間部に墜落した事故で、飛行中に乗員の1人が管制塔と交信し「機体の電気系統が完全に故障。燃料もない」と伝えていたことが分かった。同機に搭載された音声記録を聴いた捜査関係者が明らかにした。
音声記録はコロンビアのメディアが公にした。墜落の原因をめぐっては機体の燃料切れの可能性が取り沙汰されていたが、音声記録の会話はその見方に一定の根拠を与えるものだ。
同国のメディアはこのほか、墜落機の近くを飛行していた別の航空機のパイロットが証言したとされる音声記録を公開した。その中で当該のパイロットは、自身の操縦する機体のそばを墜落機が急速に高度を下げつつ通過したと説明。その間、無線を聴いていたが、墜落機から管制塔に対して燃料不足に関する具体的な緊急連絡は行われなかった。同乗していた機長も「(墜落機は)燃料に問題があるのに、緊急事態の連絡を入れていないのか?」と口にしたという。
コロンビア民間航空当局の報道官はCNNに対し、メディアが公開した上述のパイロットの証言や管制塔の通信記録について、本物かどうかの確認は取れていないと述べた。その上で「職務上、こうした記録は保管され、誰にも触れられることはない」と付け加えた。