安倍首相、今月下旬に真珠湾訪問へ 現職首相で初
東京で外国企業のコンサルティングを手掛けるアジア・ストラテジー社の創業者、キース・ヘンリー氏は、首相の訪問を「非常に大きな」意味を持つ意思表示だと評価。「どの国の歴史でもそうだが、起きてしまったことを認めるというのは、それを決して繰り返さないための新たな取り組みの第一歩だ」と語った。
同氏はまた、日米関係はアジアにおける平和の要であり、安倍首相の動きはこれを確認するものだと指摘。アジア情勢が過去20年間で大きく変化しているなか、日米両国の安全保障は互いに密接につながっていると述べた。
英シンクタンク、王立国際問題研究所のアジア研究者、デービッド・ウォーレン氏はCNNとのインタビューで、首相の訪問を多くの日本人が支持するだろうと話す一方、与党・自民党内部で反発の声が上がる可能性も指摘した。戦争を始めた責任が日本にあるという説を否定する考え方が一部にあるためだと、ウォーレン氏は語る。
同氏はまた、今回の訪問の裏には75周年の節目という意味合いのほか、トランプ次期大統領の就任を前に、日米同盟の重要さと強固さをできるだけ強く印象付けておきたい意図もあるとの見方を示した。