ヨルダン観光地に襲撃、外国人観光客ら10人死亡
事件現場となったのは、首都アンマンから約132キロ南部にある12世紀の城で、事件後の捜索で城内から多数の自動小銃などが見つかった。
また、カラクの事件の直前に約40キロほど離れたアルカトラナでも、通報を受けて出動した警官が銃撃されて警官2人が負傷する事件があり、犯人は車で逃走していた。アルカトラナの民家の捜索では自爆ベルトなどの爆発物が発見された。
当局は襲撃犯の身元や組織名を特定するには至っていない。ヨルダンのメディア問題担当相は国営テレビで「卑劣なテロによる犯行」と断言した。
ヨルダンは周辺のアラブ諸国に比べるとテロの頻度が少なく、比較的安全な国と見なされていた。しかし地域の不安定化が増す中で観光業にも影響が出始めたため、ここ数年は観光地周辺の警戒態勢を強めていた。