国連安保理、イスラエル入植の非難決議採択 米国は棄権
一方、米国のパワー国連大使は採決後、入植地拡大への反対はレーガン元大統領以来、民主・共和両党の米大統領に受け入れてきた超党派の合意に沿ったものだと主張。「今回の決議は、現在の方向で進めば2国家解決案が恒久的に壊されてしまう流れを反映している」と述べた。
ただ、今回の投票はイスラエルの安全保障に対する米国の揺るぎない姿勢をいささかも減じるものではないとも強調した。
パレスチナ人は外交面で得た数少ない勝利に喜びを示した。パレスチナの指導者の一人、ムスタファ・バグーティ氏は「パレスチナの人々とその大義のための勝利であり、入植に対する制裁の要求に向けた可能性が大きく開いた」と述べた。
米国や他国の大半はヨルダン川西岸や東エルサレムへのイスラエル人の入植について、イスラエル人とパレスチナ人との間での2国家解決の望みを阻む障害とみなしている。