容疑者、極右思想に傾倒か カナダ・モスク銃乱射
(CNN) カナダ・ケベック市のモスク(イスラム教礼拝所)での銃乱射事件で訴追されたアレキサンダー・ビソネット容疑者(27)は、インターネット上で極右思想に影響された投稿を繰り返していたことが1日までに分かった。
ビソネット容疑者は1月29日夜、礼拝中の信者らを無差別に銃撃し、6人を殺害したとして殺人罪などに問われている。
モスクから数キロのアパートを双子の兄弟とともに借り、市内のラバル大学に通っていた。
警察の監視対象にはなっていなかったが、フェイスブックではフランスの極右政党、国民戦線(FN)のマリーヌ・ルペン党首らのページをフォローし、同氏をはじめとする仏極右政治家らに感化されたコメントを書き込んでいたとされる。
友人らが地元紙に語ったところによると、同容疑者は昨年3月、ルペン氏のケベック訪問がきっかけで政治に関心を示すようになったという。
幼なじみで大学でも一緒だったという友人は、同容疑者が難民を批判したり、ルペン氏やトランプ米大統領を支持する発言をしたりするのでよく口論になったと話している。
ビソネット容疑者は30日に短時間出廷した。2月21日に予定される次回の出廷まで、引き続き身柄を拘束される。