汚職免罪の法令、ルーマニア首相が撤回を発表

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「汚職免罪」の法案を受けて抗議する人々=2月2日

「汚職免罪」の法案を受けて抗議する人々=2月2日

(CNN) ルーマニアのグリンデアヌ首相は4日、損害が一定規模以内にとどまる汚職行為を処罰の対象から外した最近の法令について、撤回する方針を明らかにした。

首相はテレビ演説を通し、5日に閣議を開いて法令を正式に撤回すると発表した。

法令は20万レイ(約540万円)以内の汚職行為は罪に問わないとする内容。首相が先月31日、議会の承認なしで宣言し、10日以内に発効する予定だった。

これに対して国民が強い反発を示し、全国で1989年の民主化革命以来とされる大規模な抗議行動が続いていた。

首相は演説で「ルーマニアを分断することは望まない」と強調。法令を国民に伝える方法に問題があったとの認識を示し、司法相が全面的に責任を取ったと述べた。

ただ、この知らせを受けても抗議行動は収まらず、5日も首都ブカレストなどで大規模な集会が開かれる見通しだ。

法令をめぐっては欧州委員会のユンケル委員長が「大きな懸念」を表明。続いてベルギーとカナダ、フランス、ドイツ、オランダ、米国も同様の共同声明を出していた。

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