トランプ氏、豪との合意に改めて疑義 難民引き取り問題で
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は2日、難民の引き取りをめぐるオーストラリアとの合意を尊重するべきかどうかについて、改めて疑義を唱えた。この問題に関してトランプ氏は先月28日にターンブル豪首相と電話会談したが議論が紛糾。トランプ氏が一方的に電話を切ったと報じられていた。
トランプ氏は2日午後、米国は同盟国を含む世界各国から「いいように利用されている」と難民引き渡し合意を批判。ターンブル首相との会談について「わたしはただ、『なぜか』と聞いただけだ。質問したかっただけだ」と述べた。
その上で「前政権のやったことは尊重せざるを得ないが、『何でこんなことをしなくてはならないのか』と疑問を呈することはできるはずだ」と主張した。
この1時間ほど前、ホワイトハウスのスパイサー報道官は豪州の収容施設にいる1250人の難民を米国が受け入れるというオバマ前政権下での合意が有効であることを確認。問題の火消しを図っていた。
同報道官は、トランプ大統領はターンブル首相に対する「敬意から」合意を尊重すると述べた。もっとも大統領本人は「信じられないほどがっかりしており」、「(合意を)気に入ってはいない」とも語った。