トランプ氏、唐突に電話切る? 難民問題で豪首相と会談中
ワシントン(CNN) トランプ米大統領が先月28日、オーストラリアのターンブル首相と電話会談した際、オバマ前米大統領が豪州政府と合意していた難民引き取り問題について激しい応酬が交わされ、トランプ氏が電話を唐突に切っていたことが2日までにわかった。
複数の消息筋が明らかにした。トランプ氏はこの中で米国が豪州から難民2000人を引き取るのは非常に悪い取引と主張。受け入れる難民に米ボストンで過去に起きた爆弾テロ事件を再発させるような実行犯が含まれることへの懸念を示したという。
これに対しターンブル首相は米国に委ねる難民は1250人であって、2000人でないと再三説明。米国に任せるのはあくまで難民審査であり、審査を通過しない場合、米国には送らないことを説いたという。
これら難民は現在、豪州政府の厳しい難民政策に従い同国本土沖の複数の島の収容所にいる。トランプ大統領は先月27日、中東・アフリカ7カ国からの入国規制を打ち出す大統領令に署名していたが、豪州が抱える多くの難民の出身国はこれら7カ国になっているという。