英EU離脱 下院が手続き開始法案可決、首相に権限
ロンドン(CNN) 英議会下院は8日、欧州連合(EU)離脱の手続きを開始する権限をメイ政権に与える法案を可決した。法案は今月中に、上院に当たる貴族院に送られる。
下院は1日に行った1回目の採決で既に、同法案を賛成多数で了承していた。今回は修正案に関する7時間の審議を経て最終的な採決が行われ、494人が賛成票を、122人が反対票を投じた。
デービス離脱相はこの採決を「歴史的」と評価し、「EU加盟に関する意思決定は、我々が仕える国民が行った」「国民投票でいずれに票を投じたにしても、今こそ誰もが一丸となって、我が国のための重要な課題を成功させるべき時だ」と訴えた。
メイ首相は、EUからの離脱を通告するリスボン条約50条を3月末までに発動すると宣言している。
法案は上院で審議が行われ、可決されれば王族の署名によって成立する。修正された場合は下院に差し戻されて再び採決が行われる。