デモ隊が暴徒化し37人拘束、警官の性的暴行に抗議 仏
(CNN) パリ郊外で警官が黒人男性に性的暴行を加えたとされる事件に対する抗議デモが続くなか、参加者の一部が暴徒化して警官隊と衝突した。
事件が起きたパリ北郊オルネースーボワと同市の間に位置するボビニーで11日、2000人以上のデモ隊が警官らの処罰を求めて行進した。
警察によると、このうち数百人が列から離れて暴れ出し、窓を割ったり、報道陣などの車やごみ箱に放火したりした。警官隊も攻撃を受けたため、催涙ガスで対抗した。負傷者は出なかったが、37人が拘束された。
現場周辺は労働者階級の住民が多い貧困地域。今月2日に22歳の黒人男性が警官から性的暴行を受け、手術が必要になる重傷を負った。
内務省によると、警官4人が加重暴行、このうち1人が強姦の罪に問われている。