韓国憲法裁が弾劾を支持、朴大統領失職 支持派は抗議
米国務省のトナー報道官は決定を受けて「任期まで大統領代行を務める黄首相と引き続き連携し、選挙で選ばれる次期大統領と生産的な関係を築く」と述べ、韓国との同盟関係や友好関係を継続すると強調。「米韓関係は地域の安定と安全の基軸であり続ける。特に北朝鮮の脅威に対する防衛において、我々は全同盟国の責務を果たす」と語った。
憲法裁判所前には大勢の弾劾支持派と反対派が詰めかけている。警察は決定言い渡しを前に、抗議デモを見越して約2万1000人の警官を動員できる態勢を敷いていた。
朴氏を巡る問題は昨年10月に発覚。親友の崔順実(チェスンシル)被告が大統領との関係を利用して企業に圧力をかけ、自身が運営する財団に多額を寄付させたとして起訴された。崔被告は起訴内容を全面的に否認している。
大統領の辞任を求める大規模デモが広がったことを受け、朴氏はテレビ会見で謝罪したが、辞任するつもりはないと言明していた。国会は昨年12月に弾劾訴追案を可決し、大統領の権限は停止された。