対ISIS戦、米軍が地上作戦を援護 シリアの要衝奪還へ
ワシントン(CNN) シリアに展開する米軍の援護を受け、アラブ系やクルド系の部隊が大規模な地上作戦を開始した。過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に占領されたラッカ近郊の要衝タブカダムの奪還を目指す。米当局者が22日に明らかにした。
今回の作戦では米軍のヘリコプターが初めて敵陣の背後に着陸。米同盟国や有志連合の約500人をユーフラテス川とアサド湖の一帯に展開させ、ISISが占拠したダムや近郊の町および飛行場を南部から攻撃できる態勢を整えた。
有志連合の広報を担当するジョセフ・スクロッカ中佐は記者団の取材に対して22日、「今回初めて、シリア民主軍(SDF)およびシリア・アラブ同盟(SAC)と共に空からの攻撃を実施した」と語った。
米軍関係者によると、約500人の部隊が敵陣の背後に空路で移動。米海兵隊の部隊が攻撃を援護し、戦闘ヘリの「アパッチ」も空爆を行った。
しかし攻撃後も同地はまだISISに占領されており、今後数週間は激しい戦闘が続く可能性がある。スクロッカ中佐は「SDFなどのパートナーは相当激しい戦闘に直面している」「ISISを奇襲できたのは幸運だった」と話している。