ロンドン市長、トランプ氏息子のツイートは「無視」
(CNN) 英ロンドンのサディク・カーン市長は23日、CNNのインタビューに答え、米国のトランプ大統領の息子ドナルド・トランプ・ジュニア氏がロンドン中心部で起きたテロ事件を受けて、カーン市長の過去の発言を取り上げたツイートについて、「対応することはない。過去24時間、はるかに重要なことに取り組んできた」と語った。
トランプ・ジュニア氏は22日のテロ事件発生後、カーン市長が2016年9月に英紙インディペンデントの記事の中で「テロ攻撃は大都市の生活の一部」と言及したとして、「冗談なんだよな?!」というコメントとともに、記事の見出しなどをツイートしていた。
ただし、この記事は2016年9月に公開されたもので、米ニューヨークのチェルシー地区で起きた爆発事件に対するカーン市長の対応に焦点が当てられていた。記事の中で、カーン市長は、テロ攻撃の脅威は「大都市の生活の一部」との見方を示し、ロンドン市民に対して、用心深くあるよう呼び掛けている。
トランプ・ジュニア氏のツイートには一部で批判も出ている。
労働党の同僚のウェス・ストリーティング氏は、トランプ・ジュニア氏が「政治的利益」を得ようとテロ事件を利用していると批判した。ジャーナリストからもカーン市長の言葉を曲解したものだと非難する声が出た。
トランプ大統領は事件後、メイ英首相と電話会談を行い、協力と支援を約束している。