訪韓の米副大統領、軍事境界線視察 「あらゆる選択肢検討」
(CNN) 韓国を訪れている米国のペンス副大統領は17日、北朝鮮との軍事境界線(DMZ)を視察した。
ペンス氏は境界線から60メートル以内の区域まで足を踏み入れ、米国は北朝鮮問題に対してあらゆる選択肢を検討しているとの立場を改めて示した。
ペンス氏はこれに先立ち、DMZのすぐ南側に位置する国連軍の基地、キャンプ・ボニファスを訪れて米軍部隊を激励した。
基地では在韓米軍のブルックス司令官から現地の情勢について説明を受け、米韓間の「歴史的」な同盟関係は両国民の「揺るぎないきずな」の証しだと強調した。
ペンス氏はまた、ここには自身の父が朝鮮戦争で戦ったという縁もあると語った。
北朝鮮は15日の軍事パレードで新型とみられる複数のミサイルや発射装置を公開した。軍事パレードには新たにICBM級の2基と、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星(KN11)」、その陸上配備型「北極星2(KN15)」の各1基が登場。ICBMとされる2基は、移動式発射台に搭載された発射筒の外観から、北朝鮮がこれまで公開した中でも最大級のミサイルとみられている。
北朝鮮はまた、16日に東部の新浦(シンポ)付近からミサイル発射を試みたものの失敗に終わったとみられている。
韓国当局者らは、北朝鮮が今後さらに核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を強行した場合、「強力な懲罰措置」を取ると警告している。