ロシア地下鉄テロ 1人拘束、自爆テロ実行犯を訓練か
モスクワ(CNN) ロシア第2の都市、北西部サンクトペテルブルクの地下鉄車内で発生した爆破テロ事件で、当局は攻撃を組織した疑いのある人物1人を新たに拘束した。国営タス通信が17日に報じた。
拘束されたのはアブロル・アジモフ容疑者。ロシア連邦保安庁によると1990年生まれで、自爆テロの実行犯を訓練する立場にあったという。首都モスクワの西郊で拘束され、現在は取り調べのため、捜査チームのもとに身柄を送られている。
サンクトペテルブルクの地下鉄車内で自爆テロによる爆発が起きたのは今月3日。当局はキルギス出身のロシア人、アクバルジョン・ジャリロフ容疑者を爆破の実行犯として特定した。2つ目の爆発装置から、同容疑者のDNAが見つかった。
爆発では14人が死亡。数十人が負傷した。事件に関連してこれまで8人が逮捕されている。犯行声明は出ていない。
かつてテロが多発したロシアだが、近年は比較的落ち着いた状況が続いていた。過去のテロの多くは、北カフカス地方のチェチェン共和国やダゲスタン共和国で活動する武装勢力がロシアからの分離独立を目指して起こしたものだった。