マニラのカジノ襲撃、実行犯はギャンブル依存 警察
(CNN) フィリピンの首都マニラのカジノで起きた発砲・放火事件で、警察は5日までに実行犯の男について、ギャンブル依存の問題を抱えており借金があったと発表した。事件をめぐっては過激派組織「イラク・ シリア・イスラム国(ISIS)」がメディア部門を通じ犯行声明を出していたが、警察としてテロとの関連を改めて否定した形だ。
事件は2日未明、複合施設「リゾーツ・ワールド・マニラ」に銃を持った男が入り発砲。カジノのテーブルに放火した。火災の煙により利用客ら37人が窒息死した。
男は施設の1室で自殺した。警察は実行犯の男をフィリピン出身のジェシー・カルロス・ハビエル容疑者(42)と特定。ギャンブルにのめり込み、借金を抱えていたとしている。
同容疑者は妻と別居中で、仕事も失っていた。最近では妻の求めにより、すべてのカジノへの出入りを禁止されていたという。
地元警察の幹部は記者団に対し、事件が同容疑者の単独での犯行だったことを強調した。
警察によると同容疑者は襲撃時にカジノの従業員や警備員と銃を撃ち合った。銃弾を受けてホテルの部屋に入ると、銃で自らを撃ち、死亡した。