スペインの闘牛士、牛に突進され死亡 仏南西部
(CNN) フランス南西部のランド県でこのほど、闘牛の競技中にスペインの闘牛士が牛に突進されて死亡する出来事があった。広報担当者が明らかにした。
死亡したのは闘牛士のイバン・ファンディニョさん(36)。17日に行われた闘牛で、手にしていたマントに足をとられたところを牛に突かれ、地面に倒れた後に再度突進される様子がビデオに映っていた。
すぐに仲間の闘牛士たちが駆け寄って、ファンディニョさんを競技場から運び出した。
CNN系列局のBFMTVによると、ファンディニョさんは病院に運ばれたが、肺を損傷していて、間もなく死亡した。
スペイン政府はファンディニョさんを追悼する談話を発表し、スペインのフェリペ国王とレティシア王妃もツイッターで哀悼の意を表した。
ファンディニョさんはスペインのバスク州出身。2002年に闘牛士としてデビューし、11年までにはスペイン全土で開かれる主な闘牛競技に出演するようになった。
ツイッターの公式ページには、17日の事故が起きる前に行われた競技で牛の耳を手に持って掲げる写真が掲載され、仲間の闘牛士が弔辞を寄せている。
スペインでは昨年も、29歳の闘牛士が生放送中に牛に突かれて命を落としていた。
闘牛は今もスペインで人気が高く、夏の間は各地で闘牛フェスティバルが開かれる。