崔被告に懲役3年の実刑判決、大学不正入学疑惑で 韓国
ソウル(CNN) 韓国のソウル中央地裁は23日、前大統領の朴槿恵(パククネ)被告の長年にわたる友人である崔順実(チェスンシル)被告に対し、汚職に関わったとして懲役3年の実刑判決を言い渡した。
朴被告との関係を利用して娘を梨花女子大に入学させる便宜を図ったことが、業務妨害の罪に該当するとみなされた。崔被告はこのほか、職権乱用や詐欺といった罪でも公判中。
朴被告については収賄罪などに問われた裁判の初公判が先月行われた。
崔被告の娘は、1月にデンマークから送還されている。裁判所の広報担当者は、崔被告の要望に従ったとして梨花女子大の前総長に懲役2年、前入学審査担当責任者に懲役1年6カ月の判決をそれぞれ言い渡したことを明らかにした。
韓国政界を揺るがした一連の汚職疑惑は、当時大統領だった朴被告が政府の機密情報を崔被告と共有していたことが明るみに出たのが発端。朴被告は今年3月に弾劾(だんがい)、罷免(ひめん)され、その直後に逮捕された。
この裁判ではロッテグループ会長、辛東彬(シンドンビン)(日本名・重光昭夫)被告も贈賄罪で起訴されている。