男がチェーンソーで襲撃し逃走、5人負傷 スイス
スイス・シャフハウゼン(CNN) スイス北部の街シャフハウゼンで24日、チェーンソーを持った男が人に襲い掛かり5人が負傷した。うち少なくとも1人は重傷。男は現場から逃走し、警察が行方を追っている。
警察は事件について、テロに関連したものではないとの見解を表明。しかし逃亡中の男は「危険」だとして市民に警戒を呼び掛けた。
シャフハウゼンの検察官によれば男は51歳のスイス人。特定の住所を持たず森の中で暮らしているという。身長190センチの白人で、頭ははげ上がっている。警察は外見について「だらしのない風貌(ふうぼう)」と説明した。
警察は事件前の男をとらえた監視カメラの画像を公開し、市民に捜索への協力を求めている。男の服装は緑のウィンドブレーカーに黒のズボン。大きな黒い袋を持ち歩いており、その中にチェーンソーが入っているとみられる。男の所有する車も見つかっている。
襲撃が起きたのは保険会社のオフィス。同社の広報担当者によると現場に居合わせた従業員2人が襲われてけがをし、1人が重傷を負った。2人とも手術を受けたが、命に別条はない。襲った男は同社と保険契約を結んでいるという。
広報担当者は男の動機は正確には分からないとしたうえで、同社の従業員を狙った犯行だとの見方を示した。また事件を受け、周辺地域の他のオフィスにも警備員を配備していると述べた。
前出の検察官によれば、男は2014年と16年に武器の不法所持で起訴されたものの実刑判決は免れていた。