トレーラー内に放置の中米出身者、178人を救出 メキシコ
(CNN) メキシコ入国管理局は31日までに、同国南東部ベラクルス州でトレーラーに乗ったまま放置されていた中米出身者178人を救出したと明らかにした。
29日に救出された178人は現場近くの町タンティマの施設に保護されたが、健康状態は明らかでない。救出された中には女性や子どもも含まれているという。
同州は中米のグアテマラ、ホンジュラス、エルサルバドルの暴力や貧困から逃れ、米国を目指す密入国者の通り道になっている。正式な手続きを取らずにトレーラーや貨物列車の屋根に乗って移動し、途中で死亡したり重傷を負ったりするケースも多い。
昨年12月にも、トレーラーに閉じ込められた中南米からの密入国者110人が救出されていた。米国へ向かう途中で事故が起き、運転手が車両を放置して逃走。出動した警察が車内からの叫び声に気付いた。一部は負傷したり、呼吸困難に陥ったりしていたという。
また米テキサス州サンアントニオでは今月、駐車場に止まっていた大型トレーラーから密入国者が見つかり、熱中症などで10人が死亡した。