スペイン連続テロ、容疑者4人が出廷 2人を起訴
バルセロナ(CNN) スペイン北東部のバルセロナと同市南郊外のカンブリスで起きた連続テロに関与した疑いで逮捕された4人が22日、首都マドリードの高裁に出廷し、このうち2人が正式に起訴された。
2人はテロ組織に所属した罪と殺人、爆発物所持の罪で起訴された。法廷文書によると、残る容疑者2人のうち1人は引き続き取り調べが必要とされ、もう1人は毎週出廷することを条件に釈放された。
連続テロの犯行グループとされる12人のうち、8人はすでに死亡している。容疑者の大半がモロッコ人だったとみられる。
警察は21日、バルセロナ中心部で歩行者の集団に車を突入させたモロッコ国籍の男を射殺したと発表していた。この時に男が身に着けていた自爆ベルトのようなものは、偽物と判明した。
事件前夜には、カンブリスのさらに南西に位置するアルカナルの民家で爆発が起きていた。民家は犯行グループが爆弾製造の拠点にしていたとみられ、2人の遺体が発見された。当局は22日、このうち1人は主犯格とされるイスラム教の宗教指導者(イマーム)だったことが確認されたと発表した。
民家からは爆発物のほか、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に関する文書やブリュッセルへの航空券が見つかったという。
当局はさらに、カンブリスで歩行者に突入した車がその数日前、パリ市内を走っていたことが新たに分かったと発表した。猛スピードで走行する車の映像をカメラがとらえていた。カンブリスの現場では、この車に乗っていた容疑者5人が警察に射殺された。