北朝鮮、弾道ミサイルを発射 北海道上空を通過
(CNN) 韓国軍合同参謀本部は15日、北朝鮮が首都平壌の順安近郊から弾道ミサイルを発射したと発表した。ミサイルは日本上空を通過して北太平洋の方へ飛行したとしている。
ミサイルの飛行距離は約3700キロ、最高高度は770キロと見られている。
米太平洋軍は初期の分析結果として、発射されたのは中距離弾道ミサイルとの見方を示した。
NHKが放送した全国瞬時警報システム(Jアラート)の画面では、ミサイルが北海道の上空を通過して太平洋に落下したと伝え、不審なものを発見した場合は決して近寄らず、直ちに警察や消防に連絡するよう呼びかけた。
NHKは政府の話として、ミサイルは午前7時16分ごろ、襟裳岬から2000キロの地点に落下したと伝えている。
日本の海上保安庁によると、落下物による被害の報告は入っていない。
今回の発射に先立ち北朝鮮の国営メディアは、国連安全保障理事会で北朝鮮制裁決議が採択されたことに反発し、日本を沈めて米本土を焦土化させるとする声明を伝えていた。
対北朝鮮制裁は、北朝鮮が3日に実施した6回目の核実験を受けて採択された。北朝鮮は水爆実験に成功したと発表。この爆発で、北朝鮮のこれまでの実験の中では最も強いマグニチュード6.3の揺れが観測されていた。
米国のトランプ大統領は今回の打ち上げの数時間前、中国の習近平国家主席とは「非常に良好な関係」にあると主張し、両国が協力して北朝鮮のミサイルおよび核開発問題に対応していると説明。「我々の取り組みの内容を具体的に話すことはできないが、この国の人たちは極めて安全だ」と強調していた。