メキシコ中部でM7.1の地震 死者100人超
(CNN) メキシコ中部で19日、大規模な地震が発生し、倒壊した建物の下敷きになるなどして当局の発表によると少なくとも116人が死亡した。
米地質調査所(USGS)の発表によると、震源地は首都メキシコ市から約120キロ離れた中部プエブラ州。震源の深さは約51キロと、比較的浅かった。
ペニャニエト大統領によると、同州で13人が死亡した。その西側に位置するモレロス州の知事は、州内で42人が死亡したと発表した。さらにメキシコ州で2人の死者が報告されている。
政府によると、この地震により計380万世帯で停電が起きた。
メキシコ教育相は、メキシコ市市内の公立、私立学校を当分の間休校とすると発表した。プエブラ州や南側のゲレーロ州の学校も休校が決まった。
メキシコ市の空港は一時閉鎖されたが、夕方までには再開。滑走路の損傷は報告されていない。
同国ではちょうど32年前、1985年の同じ日にM8.0の地震があり、メキシコ市やその周辺で推定9500人が死亡した。今回の地震は、この日に合わせて全国で実施された防災訓練の数時間後に発生した。
今月7日には同国南方沖でM8.1の地震があり、少なくとも90人の死者が出ていた。