金正恩委員長の妹、与正氏が政治局員候補に 北朝鮮
ソウル(CNN) 北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長の妹、金与正(キムヨジョン)氏が7日に開かれた同党の中央委員会総会で政治局員候補に選出された。国営メディアが伝えた。
与正氏は2014年、朝鮮労働党の宣伝扇動副部長に就任していた。今回はそれ以来の昇格となる。母親は正恩氏と同じ高英姫氏。
朝鮮中央通信によると、今回の総会では李容浩(リヨンホ)外相が政治局員に、金委員長の側近で労働党副委員長の崔竜海(チェリョンヘ)氏が党中央軍事委員にそれぞれ任命された。
北朝鮮分析サイト「NKリーダーシップウォッチ」によると、与正氏は兄の正恩氏の側近として、正恩氏が権力を継承して以来、公的行事やスケジュール管理といった事務作業を担ってきた。
与正氏は1987年に生まれ、兄と同じようにスイスに留学、金日成大学で学び、欧州の学校で高等教育を受けたとみられている。正恩氏が最高指導者になってからは、何度も公の場に姿を見せていたという。
韓国のシンクタンクによると、2014年に正恩氏が痛風または糖尿病で体調を崩したと伝えられた際は、一時的に与正氏が実権を握ったという。