ファロン英国防相が辞任、女性記者への不適切行為が原因か
(CNN) 英国のファロン国防相は1日夕、自身の振る舞いが軍隊に求められる「高い基準に達していなかった」可能性があるとして辞任した。ファロン氏をめぐっては、女性記者のひざに手を置くといった過去の不適切行為の疑惑が浮上していた。
ファロン氏は声明で、「この数日、私も含めた議員の行動に関する疑惑が浮上している」と言及。「その多くは虚偽のものだが、私が過去に、軍隊に求められる高い基準に達していなかったことがあるのは自覚している」などと述べた。
ファロン氏をめぐっては、女性記者がこのほど、2002年に開催された党会合での夕食会の最中に高位の閣僚が何度も自分のひざに手を置いたと主張。女性記者はファロン氏を直接名指ししなかったものの、ファロン氏は今週、記者に謝罪していた。
この女性記者によれば、ひざに手を置き続ければ「顔面を殴る」と伝えたところ、相手は手を引っ込めたという。記者は再三にわたり、自身はセクハラの被害者ではないと説明しており、先週にはツイッターに「彼が接触を試みて、私は拒絶した。この問題はもう終わりにしましょう」と書き込んでいた。
女性記者は1日夕、ツイッター上でファロン氏の辞任に反応。「私のひざが原因となったわけではないと思う」と述べた。現時点でファロン氏に対する他の疑惑は浮上していない。
英議会の議員をめぐるセクハラ疑惑が広がりをみせる中、英政治家で辞任したのはファロン氏が初めて。
1日にはこれに先立ち、女性ライターに一方的に言い寄ったとの疑惑が浮上したことを受け、メイ英首相が側近のグリーン筆頭国務相に対する調査を命じていた。グリーン氏はセクハラの訴えを否定している。