北朝鮮が新年に弾道ミサイル実験か、準備の兆候 米当局者
(CNN) 複数の米当局者は30日までに、CNNに対して、北朝鮮が年明けのいずれかの時点で弾道ミサイル発射実験を行うための準備を進めている可能性があると明らかにした。最近の機器の移動の様子などから、衛星打ち上げではなくミサイル発射を行う公算が大きいとしている。
当局者らはCNNの取材に、北朝鮮が弾道ミサイル発射実験の準備を進めている可能性を示す新たな兆候があると言及。北朝鮮がこの動きを進めて実験を行った場合、衛星打ち上げ実験ではなく、新たな弾道ミサイル発射実験になるだろうと語った。
来年2月に韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪を控える敏感な時期における動きとなっている。朝鮮半島情勢の緊迫化を避けるため、米軍が通常日程での軍事演習を取りやめる可能性もある。
マティス国防長官は29日、国防総省で報道陣からこうした一連の動きについて聞かれ、幅広い文脈で北朝鮮に言及。経済制裁に裏打ちされた外交を推進していく方針を強調した。外交は単に言葉の上で展開されるものではないとも述べるなど、北朝鮮に対し引き続き経済的な圧力をかけていく考えを明確にした。
ティラーソン国務長官は来月、北朝鮮への対応を協議する閣僚級会合のためカナダ・バンクーバーを訪れる予定。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長がミサイル実験に踏み切った場合、その思惑をめぐる議論が活発になりそうだ。