故カストロ氏の長男が自殺 キューバ国営メディア
ハバナ(CNN) キューバ国営メディアによれば、故フィデル・カストロ前国家評議会議長の長男、フィデル・カストロ・ディアスバラルト氏が1日に自殺した。68歳だった。
キューバ政府のウェブサイトによれば、ここ数カ月うつ病を患っていたという。
カストロ前議長と最初の妻ミルタ・ディアスバラルト氏の間に生まれた唯一の子どもだった。夫妻はカストロ前議長がキューバで政権を奪取する前に離婚。母親の親族は亡命し、米フロリダ州マイアミの反カストロ勢力の中で有力な人物となった。
母親はカストロ前議長による政権奪取直後にディアスバラルト氏を父親のもとに送った。しかしカストロ前議長は同氏を二度と帰らせず、マイアミに住む親族は誘拐と主張していた。
少年時代のディアスバラルト氏は、キューバの首都ハバナで行われた米CBSテレビのインタビューに父親と出演したこともある。公式の伝記によれば、後に旧ソ連で学び、ロシア人女性と結婚。キューバの原子力開発計画を主導したものの、父親と対立し解任された。
おじのラウル・カストロ氏が2008年に国家評議会議長の座を継いでからは、科学顧問に指名され、再び公の場に姿を現していた。
いとこのマリオ・ディアスバラルト氏はフロリダ州選出の下院議員(共和党)で、一貫してキューバ政府を批判している。