赤十字国際委員会、職員21人が買春行為で解雇・辞任
(CNN) 赤十字国際委員会(ICRC)は25日までに、性的サービスに金を支払う不適切な行為が判明し解雇や辞任などとなった職員は2015年以降、21人に達することを明らかにした。
イブ・ダコー事務局長の声明によると、別の職員2人の契約更新が認められなかった。「我々が奉仕すべき人々と社会への背信行為であり、人間の尊厳に反するもの」と述べた。買春行為などの禁止は2006年以降、売春が合法的な地域を含む世界各地で働く職員に常時適用されているとした。
ICRC職員の総数は世界規模で1万7000人以上。同委員会は一部の不適切な行為が不問に付され続けたり、報告されるも適切に処理されなかった事例を懸念していた。ダコー事務局長は共同努力を必要とする問題に対応するため他の人道支援組織と接触を進め、違反行為の実行者の転職を防ぐ対策を講じているとも主張した。
他の国際的な援助団体でも最近、赴任地などにおける職員による性的嫌がらせや搾取などの疑惑が発覚。中米ハイチは22日、英国の国際NGO「オックスファム」の一部職員による買春疑惑が明るみに出た後、同組織による国内活動を禁止した。
また、子どもの支援活動に当たる「セーブ・ザ・チルドレン」は元代表による女性職員への不適切な行為が暴露された後、謝罪を表明。組織内部の「文化」に対する新たな調査を約束もした。