東グータ 反体制派が撤退、「居残り」主張する活動家も
(CNN) 内戦が続く中東シリアで、地元国営メディアは1日、反体制派「ファイラク・ラーマン」が首都ダマスカス近郊の東グータから撤退したと伝えた。東グータは反体制派が最後まで支配している数少ない地域のひとつ。
東グータの最大都市ドゥマの民間組織やロシア、シリア政府などの間で一部同意に達し、ファイラク・ラーマンが撤退した。活動家によれば、これにより、ドゥマから負傷者も退避することになるとみられる。
同活動家は今回の合意について人道的なケースだとし、「離れることを望むものはいない」と指摘。任意で家を離れることを拒否する住民もいるとし、別の反体制派組織の名前もあげて、「我々はドゥマに残り続ける」と語った。
ファイラク・ラーマンの支配地域は限られたものだったとみられている。同組織はシリア政権やロシア軍との合意に基づき東グータから撤退した。
活動家によれば、シリア軍は1日、ドゥマ上空から、ビラをまいた。その中で、過激派や国外勢力の影響によってシリアが苦境に陥っているとし、国の再建に向けて全ての関係者に参加を求めている。