習主席、南シナ海の大規模軍事演習を視察 中国の軍事力誇示
(CNN) 中国国防相によると、南シナ海で過去最大規模の軍事演習が実施され、12日に習近平(シーチンピン)国家主席が海軍パレードを視察した。
演習には少なくとも1万人の兵士が参加し、海軍艦48隻と戦闘機76隻が加わった。
駆逐艦「長沙」に乗艦した習主席は、海軍の近代化を一層進め、「世界級の部隊」にすると演説。軍に対する中国共産党の指導力を強調した。
パレードには中国唯一の空母「遼寧」も参加し、習主席は同艦に搭載された「J15」戦闘機を視察した。
南シナ海ではフィリピンやベトナムなど複数の国が領有権を争っており、今回の大規模演習はそうした国々に対し、中国の軍事力を見せつける狙いがあると専門家は指摘する。
一方、フィリピンのマニラには11日、米空母「セオドア・ルーズベルト」が入港した。米海軍はこれについて、「予定に従った寄港」と説明する。
しかし米海軍は最近、中国が南シナ海に造成した人工島近くで軍艦を航行させる「航行の自由作戦」を複数回にわたって実施、中国側の強い反発を招いていた。