新たに11人が出血熱に罹患、1人死亡 コンゴ

エボラ出血熱流行を宣言したコンゴで新たに11人が出血熱に罹患、うち1人が死亡した

エボラ出血熱流行を宣言したコンゴで新たに11人が出血熱に罹患、うち1人が死亡した

(CNN) エボラ出血熱の流行が宣言されたコンゴ民主共和国(旧ザイール)の保健省は10日、宣言後に新たに11人が出血熱の症状を呈し、うち1人が死亡したことを確認した。11人のうち2人はエボラ出血熱と確認され、残り9人は検査が進められている。

今回の流行宣言は、同国北西部のビコロ地区で2人の感染が確認されたことを受けて8日に出された。同地区では4月4日から5月5日までの間で27人に感染の疑われる症状が見られ、このうち17人が死亡していた。

面積1075平方キロのビコロ地区にはおよそ16万3000人が暮らす。世界保健機関(WHO)によると、流行地域は辺境に位置していることから情報の伝達には限界があり、輸送インフラも貧弱だという。

コンゴ保健省とWHOは、今回の流行に対処するための向こう3カ月間にわたる計画をすでに策定した。ただWHOによれば、流行がどこまで広がっているのか現時点でつかめていないほか、ビコロ地区の位置が物資の支援等を著しく困難にしているという。

エボラウイルスの大部分は、人のほかサルやゴリラ、チンパンジーなどの霊長類に感染する。人から人への感染も確認されており、死亡率は平均で50%前後に上る。

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