米代表団が北朝鮮入り、首脳会談に向けて実務協議
ワシントン(CNN) 6月の米朝首脳会談が予定通りに開催されるかどうか、その行方が注目されるなか、米国の代表団が27日、会談へ向けた準備会合のために北朝鮮入りした。事情に詳しい米当局の高官3人がCNNに語った。
これに先立ち、米紙ワシントン・ポストも米代表団の北朝鮮入りを伝えていた。
代表団の訪朝は、会談の準備が再開されたことを示す明確な兆候と考えられる。メンバーにはソン・キム駐フィリピン大使らが含まれている。
米朝首脳会談は6月12日にシンガポールで開催される見通しだったが、米国のトランプ大統領が先週、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長への書簡で中止を表明。実現が危ぶまれる状況に陥った。
米国からは、首脳会談の実務面を扱うチームが週末の間にシンガポールへ向かった。一方、北朝鮮入りした代表団は会談での協議内容に重点を置いている。
クラッパー前国家情報長官は27日、CNNの番組で、トランプ氏が正恩氏に送った書簡の内容を支持すると述べた。同氏はそのうえで、首脳会談を実現させることは重要だと強調し、「会ってあいさつを交わすこと、笑顔で握手すること、ただ親しい関係を築くことに価値がある」と語った。