火山噴火の死者109人に、泥流の危険で捜索中断 グアテマラ
(CNN) 中米グアテマラの国家災害対策当局は7日、3日に起きたフエゴ火山の噴火で、依然として192人が行方不明になっていることを明らかにした。これまでに確認された死者は109人に上る。被災地での捜索救助活動は同日、捜索隊の安全が懸念されることから、いったん中断された。
フエゴ火山は7日午前、断続的に噴煙を噴き上げている。災害対策当局によれば、噴火活動の継続が懸念されるほか、降雨によって地滑りが起きる火山泥流が発生する恐れもあるという。状況が変われば捜索を再開する方針。
ふもとの集落に住んでいた52歳の女性は、父や孫娘など死亡したり行方不明になったりしている親族18人の名を呼んで涙ぐんだ。
今回の噴火では、何の予兆もなく突然、溶岩流や火山灰、有毒ガスが斜面を流れ下り、山腹に点在する集落を襲った。女性は奇跡的に生き延びたものの、逃げられなかった家族のことを思って罪悪感にさいなまれる。
同国のモラレス大統領は、重傷者のうち12人が、米国とメキシコの病院で治療を受けると発表した。
米テキサス州の病院には同日、重いやけどを負った子ども6人が到着した。子どもたちは火山灰によってやけどを負い、生命が危ぶまれる状態だという。病院は手術やリハビリを行って、精神的なサポートを提供する。