合同演習の凍結支持も「北朝鮮は依然として核の脅威」、駐韓米大使候補
ワシントン(CNN) 駐韓米大使に指名されているハリス前太平洋軍司令官は14日、上院外交委員会の公聴会で、北朝鮮は依然として核の脅威であり続けているとの認識を示した。大規模軍事演習については、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に交渉への真剣さを示す機会を与えるため、いったん中止すべきだとしている。
トランプ氏は先日ツイッターで、北朝鮮はもはや核の脅威ではないとし、米朝首脳会談を受けて米国の安全度は高まったと述べていた。
しかし上院外交委員会のメネンデス議員(民主党)は今回、北朝鮮が依然として核の脅威かどうかを質問。北朝鮮政府が今でもミサイルを保有し、核分裂過程などの管理を続けている点を指摘した。
これに対しハリス氏は「それに関しては引き続き警戒しなければならない」と言及。米国による韓国への対ミサイルシステムの配備について、「北朝鮮の弾道ミサイルの脅威が唯一の理由だ」と述べた。
トランプ氏がシンガポールで韓国や日本と行う「戦争ゲーム」の中止を表明したことについては、「私が以前の立場に就いていたとき、特に2017年には軍事演習継続の必要性を強調していた」と説明。17年に北朝鮮によるミサイル発射が相次いでいたことに触れた。
一方で「米朝首脳会談を経て、今日われわれの状況は劇的に変わっている」とし、金委員長が本当に交渉に真剣なのかを見極めるため大規模演習をいったん中止する必要があるとの認識を示した。