カナダのトルドー首相、18年前のセクハラ疑惑に「記憶なし」
(CNN) カナダのトルドー首相が18年前、女性記者にセクハラ行為をしたとの疑惑が浮上した。本人は覚えがないと主張している。
トルドー氏は長年、セクハラ問題への取り組みで知られてきた。しかし政界入り前の2000年、元首相を父に持つ28歳の青年だった同氏が同国西部クレストンで雪崩対策のチャリティー・イベントに出席した際、地元紙に掲載された無署名の社説が問題になっている。
カナダの政治評論家が先月、社説の画像をツイッターに投稿した。そこには、トルドー氏が同紙の女性記者に対する「不適切な扱い」をわびたと書かれていた。行為の詳細は不明だが、記者を「露骨に侮辱した」との記述がある。
トルドー氏は1日、この件についての質問に答えて「クレストンに行った日のことは覚えている。いい1日だった。あの日に不都合なやり取りがあった記憶は全くない」と語った。
同氏の事務所も2日、「首相はどんな相手にも敬意を持って対応するよう、常に大きな注意を払ってきた」と強調した。
渦中の女性記者はCNN提携局のCBCニュースに、名前を出したり取材を受けたりすることを望んでいないと語ったため、CNNは連絡を取っていない。
当時この記者から相談を受けたという地元紙の元社主は、トルドー氏の行為について「性的暴行とはいえない」としたうえで、相手が望んでいない「不適切」な行為だったことは確かだと断言した。