トランプ氏、金委員長の親書を公開 「大きな進展」を自賛
ワシントン(CNN) トランプ米大統領は13日までに、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長からこのほど受け取った親書を公開し、北朝鮮政府との協議は「大きな進展」を遂げていると自賛した。
親書は7月6日付。政権高官によれば、ポンペオ国務長官率いる米代表団が先週、非核化協議の継続のために訪朝した際、トランプ氏宛てとして渡されたものだという。
トランプ氏はツイッターで「北朝鮮の金委員長からの素晴らしい文書だ」と言及。そのうえで、事態は「大きな進展」を遂げていると主張した。
親書は金委員長がトランプ氏を称賛する内容で、トランプ氏のことを再三「閣下」と形容。「米朝関係の新しい未来を切り開くことを目標とした、私と大統領閣下の強い意志と真摯(しんし)な努力、独自の取り組みが、必ずや実を結ぶものと固く信じている」とつづっている。
シンガポールで行われた米朝首脳会談やこの時の共同声明については、「有意義な旅の始まり」としている。
北朝鮮の非核化の意思をめぐっては現在、懐疑的な見方が強まっている。ポンペオ氏による先週の訪朝以降、北朝鮮当局者は協議をこう着状態に持ち込むいつもの戦術を継続中だ。ポンペオ氏は金委員長との面会を事前に約束されていたが、金委員長は会談を見送った。
12日には朝鮮戦争で戦死した米兵らの遺骨返還をめぐる協議も予定されていたが、北朝鮮側は話し合いの場に姿を現さなかった。トランプ氏は遺骨返還をシンガポールでの首脳会談の成果のひとつと位置づけていた。