行方不明の女子生徒「もう戻らない」 ボコ・ハラム幹部が明言
ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリア北東部のチボックでイスラム過激派「ボコ・ハラム」に200人を超える女子生徒が拉致された事件で、依然として行方不明となっている一部の女子生徒について、ボコ・ハラム幹部が「もう戻らない」と明言していることが19日までにわかった。
これより前、警察は幹部1人を含むボコ・ハラムのメンバー8人を逮捕していた。
警察の広報担当がCNNに語ったところによれば、逮捕した男たちは2014年にチボックで起きた女子生徒の拉致に関与していたことを認めたという。
逮捕された23歳の男によれば、行方不明となっている女子生徒はボコ・ハラムの司令官らと結婚し、戻る意思はないという。
警察幹部によれば男らは、少女の多くについて、ボコ・ハラムの教義を受け入れており、夫から離れる理由がないと考えていると説明したという。
23歳の男はまた、自分が集団拉致の主導的立場にあったことを認めた。集団拉致には100人を超えるボコ・ハラムのメンバーが参加したという。
14年4月に発生した集団拉致事件では16歳から18歳の少女が拉致され、国際社会から非難の声が上がった。昨年、人質と交換で82人の少女が解放された。しかし、依然として100人以上が捕らわれており、居場所も判明していない。