子ども向けワクチンの不正が発覚、消費者の怒り噴出 中国

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中国で子ども向けワクチンの不正が発覚し、消費者から怒りの声が上がっている/shutterstock

中国で子ども向けワクチンの不正が発覚し、消費者から怒りの声が上がっている/shutterstock

(CNN) 中国のメーカーが製造して同国で子どもに投与されていた狂犬病などのワクチンに不正が発覚し、中国国家食品薬品監督管理総局(CFDA)が調査に乗り出した。消費者からは怒りの声が噴出、外遊中の習近平(シーチンピン)国家主席は23日、ワクチン問題の是正に全力を挙げると表明した。

不正が発覚したのは長春長生生物科技が製造した人間用の狂犬病ワクチンと、ジフテリアおよび破傷風の混合ワクチン。CFDAは人間用の狂犬病ワクチンに関する同社の製造免許を取り消し、未使用ワクチンの回収を行っている。

吉林省長春市の警察は、刑事事件として同社に対する捜査を開始したと発表し、同社の会長を含む経営陣を拘束して事情を聴いていることを明らかにした。

この問題が22日に発覚して以来、中国版のツイッター「新浪微博(ウェイボー)」には保護者や消費者から抗議の書き込みが殺到している。

あるユーザーは、「どうすれば自分の国を信頼できるのか。この国には何度も何度もがっかりさせられている」と怒りをぶつけた。

不正が発覚したワクチンの多くは既に市場で流通し、ワクチン接種を義務付けた国の制度に従って子どもたちに投与されている。問題のワクチン投与によってどのような健康被害が生じる恐れがあるのかについては、現時点で公表されていない。

国営新華社通信によれば、不正が明らかになった狂犬病ワクチンは少なくとも11万3000回分に及ぶ。吉林省の食品医薬品管理当局によれば、混合ワクチンは25万3338回分が影響を受ける。

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