写真特集:イタリア・ジェノバで橋が崩落
崩落した橋の上空を飛ぶヘリコプター/Piero Cruciatti/AFP/Getty Images
イタリア・ジェノバ(CNN) イタリア北部ジェノバの幹線道路で起きた橋の崩落で、現場では夜を徹した生存者の捜索活動が続いた。死者数は少なくとも36人に達し、イタリアのマッタレッラ大統領は橋崩落の原因について厳しく精査するよう求めた。
消防当局幹部は15日午前、捜索活動が引き続き行われていると明らかにした。生存者を発見する望みはまだあるとしながらも、時間の経過とともに可能性は小さくなりつつあるという。
夜間の捜索活動で生存者は発見できなかった。遺体を3体、収容したという。捜索犬も活動に加わっているが、声を聞いたり、生きているしるしを目にしたりした救急隊員はいないという。また、崩落した橋の周囲は依然として危険な状況にあるという。
当局によれば、崩落時、崩落した橋の部分には約30台の車両と数台の大型トラックがいた。
現場を捉えた写真には車両の残骸や、はがれたコンクリート片のかたまりが写っている。橋は1960年代後半に建設されていた。
橋の周辺には約440人が生活していたが、さらなる崩壊の懸念から避難を行った。当局が遺体の身元確認を進めている。市は15日と16日の2日間にわたって喪に服す。
地元当局は当初、崩落の原因について強風の可能性を示唆していた。その後、イタリアのコンテ首相は、当局が「構造上の欠陥」を視野に捜査を進めていることを明らかにした。