インドネシア機墜落、搭乗189人全員死亡の恐れ 捜索当局
ジャカルタ(CNN) インドネシアの格安航空会社ライオン・エアーの運航する旅客機が29日に墜落した事故で、捜索救助当局は乗客乗員189人全員が死亡した恐れがあるとの見方を示した。これまで6人の遺体が回収されている。
事故機のJT610便には子ども3人を含む乗客181人と乗員8人が搭乗していた。首都ジャカルタから同国西部バンカ島のパンカルピナンに向かっていたが、国家捜索救助庁によれば離陸して13分後にレーダーから姿を消したという。
同庁の幹部は記者会見で「遺体の一部分しか回収できていないことから生存者はいないものと予想できる。墜落から数時間が経過しており、189人全員が死亡した可能性がある」と述べた。
墜落現場となった海域では救助隊員が捜索作業を続けている。これまで21の遺体袋がジャカルタ東部にある病院へ運ばれた。袋の中には遺体の一部や機体の残骸、犠牲者の遺品などが入っているという。このほかに6人の遺体が回収され、同じ病院へ搬送された。
国家捜索救助庁の幹部によると、救助隊員は機体の尾翼とみられる残骸を発見した。胴体部分は依然として見つかっていない。
救助隊は150カイリ(約278キロ)の範囲を捜索している。現場は波が高く、潮の流れも速い。海中の捜索用にロボットも投入されている。