イスラエルの作家、アモス・オズ氏が死去 79歳
エルサレム(CNN) イスラエルの著名な作家、アモス・オズ氏が28日、がんのため死去した。娘が同日明らかにした。79歳だった。
娘のファニア・オズ・ザルツバーガー氏はツイッターに、「最愛の父アモス・オズが今日、がんとの短い闘病の末、穏やかに息を引き取った。素晴らしい家庭人であり、作家であり、平和と穏健を愛する人でもあった」とつづった。
愛する人に囲まれながら最期の時を迎えたという。
オズ氏はフィクションとノンフィクション、いずれの分野でもイスラエルで最も著名で多作の作家の1人で、小説「ブラックボックス」やエッセー集「イスラエルに生きる人々」、自伝小説「A Tale of Love and Darkness」がとりわけ名高い。ノーベル文学賞候補にも長年にわたり名を連ねた。
イスラエルのリブリン大統領は報道官を通じ、「愛と光の物語が今や暗闇の物語になった。大きな悲しみに暮れている」と言及。「文学の俊英であり、素晴らしい創作者であり、並外れた精神の持ち主だった」と述べ、オズ氏の死を悼んだ。