英各地で相次ぎ不審な小包、大学に爆破装置も アイルランド関係か
(CNN) 英国各地で6日、不審な小包が見つかったという通報が相次ぎ、警察が対応に追われた。その前日の5日には、ロンドン市内の3カ所で簡易爆破装置が見つかっており、警察は関連性があるとみて捜査している。
英国会議事堂の中庭でも不審物が見つかったが、専門の捜査員が調べた結果、危険性はないと判断した。
スコットランドでは、グラスゴー大学の郵便室で不審な小包が発見され、専門班が破壊処理を行った。エディンバラにあるスコットランド王立銀行の支店にも不審な小包が届いたが、後に危険物ではないことが分かった。
グラスゴー大学で見つかった小包については、大学構内の周辺の建物にいた人たちを避難させたうえで、処理班が爆発させた。開封はされなかったため、けが人はなかった。
警察によると、グラスゴーで見つかった装置は、ロンドンで見つかった装置と似た特徴があるといい、スコットランド警察とロンドン警視庁が連携して捜査に乗り出した。
ロンドン市内で5日に見つかった装置は、A4サイズの郵便袋に入った状態でロンドン・ヒースロー空港付近と市東部のロンドン・シティー空港付近のビル、鉄道路線の起点ウォータールー駅に届けられた。
現地メディアはこの小包について、少なくとも2個にアイルランドの切手が貼ってあったと伝えている。
アイルランド国家警察は、この事件の捜査に協力していることを明らかにした。ロンドン警視庁隊テロ部隊も、小包がアイルランドから届いた可能性があると見て調べている。
ロンドン警視庁は交通機関や郵便仕分け業者などに対し、不審な小包に警戒するよう呼びかけている。