パキスタンのF16使用疑惑、米に調査を要請 インド
ニューデリー(CNN) インドとパキスタンが領有権を争うカシミール地方で先月起きた両軍の空中戦で、パキスタンが米国製のF16戦闘機を使ったとされる疑惑をめぐり、インド側が米国に調査を依頼していることが分かった。
インド外務省の報道官が9日の記者会見で語った。使用が事実なら、米国がパキスタンにF16を売却した際の条件に反する可能性があるという。
カシミール地方では先月から印パの衝突が激化している。インド空軍は、パキスタンが先月27日の攻撃にF16を使い、インド側の戦闘機を撃墜したと主張。F16しか発射できない空対空ミサイルの一部が回収されたほか、目撃証言や電子的な証拠もあるとしている。
これに対し、パキスタン側はF16の使用を否定した。ただし作戦に参加した具体的な機種は示していない。
米国がパキスタンのF16使用について、売却時にどのような条件を課していたのかもはっきりしない。米国務省当局者はCNNの取材に対し、条件違反をめぐる指摘があるのは承知していると認め、同省が現在調査中だと述べた。