習主席批判の大学教授が停職処分、捜査対象に 中国

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習近平国家主席を批判するエッセーを発表した中国の大学教授が停職処分に/Nicolas Asfouri-Pool/Getty Images

習近平国家主席を批判するエッセーを発表した中国の大学教授が停職処分に/Nicolas Asfouri-Pool/Getty Images

北京(CNN) 中国・北京にある名門大学、清華大学の法学教授が、習近平(シーチンピン)国家主席を批判するエッセーを発表したことで停職処分となり、捜査の対象となっている。

処分を受けたのは清華大学の許章潤教授。同僚の社会学教授が27日にCNNに明らかにしたところでは、先週、捜査が終わるまで全ての教職や研究職から外すと通告されたという。

停職処分の詳しい内容は不明だが、主に許氏が2018年7月に発表したエッセーに関係している。

このエッセーは「差し迫った恐怖、目前の希望」という見出しで掲載された。習主席の下で中国が向かう方向に異議を唱える内容で、政府が2018年に撤廃した国家主席の任期を復活させるよう求め、「突如として、どこからともなく、制約のない権限をもつ『最高指導者』が現れた」と指摘していた。

許氏は数日前、メールを通じて米紙ニューヨーク・タイムズの取材に応じ、自分の身にこれから何が起きるかは分からないとして、「以前から心の準備はできている。最悪の場合、投獄されるかもしれない」と述べていた。

同僚の教授は、1人に対する言論封じは万人の問題だと強調し、「私自身が声を上げているのは勇気があるからではなく、恐怖を感じているからだ。同じことはほかの誰に対しても起こり得る」と危惧している。

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