天皇陛下が退位、最後のお言葉で「国民に感謝」
(CNN) 天皇陛下は30日、皇居・宮殿で退位の儀式に臨んだ。翌5月1日に皇太子殿下が第126代の天皇に即位し、日本の元号は30年続いた「平成」から「令和」へと改まる。
天皇の退位が行われるのは過去200年間で初めて。85歳の陛下は在位中最後となるお言葉の中で「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と述べた。
新たに始まる令和の時代については「平和で実り多くあることを、皇后と共に心から願い、ここに我が国と世界の人々の安寧と幸せを祈ります」と語った。
退位後の陛下の称号は「上皇」となる。
陛下は2016年8月、自らテレビを通じてお気持ちを表明し、健康状態が悪化すれば象徴としての務めを果たしていくことが難しくなるのではないかとの懸念を伝えた。天皇陛下がこうしたメッセージを発するのはまれ。
これを受け宮内庁は17年12月に退位を行う方針を固め、安倍首相が決定を公表していた。