8歳女児の集団強姦事件、3被告に終身刑 インド
ニューデリー(CNN) インド北部ジャム・カシミール州で8歳だったイスラム教徒の女児が強姦され殺害された事件の裁判で、拉致と強姦、殺人の罪に問われていた被告の男3人に10日、終身刑が言い渡された。
さらに3人の男が証拠隠滅の罪でそれぞれ禁錮5年を言い渡され、1人が無罪となった。未成年者として起訴されたもう1人は別の裁判にかけられている。被告は全員がヒンドゥー教徒だ。
検察は被告らの量刑や無罪判決を不服として、上訴する構えを示した。
被告らは昨年1月、女児を拉致してヒンドゥー教寺院に監禁し、繰り返し強姦した後、首を絞めて石で殴り殺害した。
犯行グループはイスラム教徒の遊牧民を追い出す目的で女児を拉致したとされ、地元ではこれをきっかけに宗教抗争が激化。ジャム・カシミール州の司法当局が中立な立場にないとの懸念から、最高裁は昨年5月、裁判を同州からパンジャブ州へ移すよう命じていた。
インドでは子どもが性暴力の犠牲になる事件が後を絶たず、同事件後には12歳未満の子どもを強姦した被告らに死刑の適用を認める法改正が成立。これに基づき、今までに9人が死刑判決を受けたとされる。