ネオナチの音楽祭典で「ビール」排除、独警察と地元住民
(CNN) ドイツのネオナチ勢力が同国オストリッツで開いた音楽のロックフェスティバルで、警察が暴力発生などを封じ込めるため会場から4200リットル以上のビールを没収する一幕がこのほどあった。
ドイツのDPA通信によると、裁判所が会場への全てのアルコール類の持ち込みを禁じたことを受けた措置。地域の住民や活動家らも同調し、ネオナチ勢力による禁止命令の無視を阻止するため地元の食料品店で全てのビールを買い切ったという。
活動家の1人は地元紙ビルトの取材に、ビールの買い上げは1週間前から計画していたと説明。「ネオナチを干上がらせたかった」とし、買い占めたビールは200箱以上に達したと述べた。
DPAによると、フェスティバル会場での警備態勢も厳重を極め、入場客は500〜600人だったが、配置の警官は1400人に及んだ。地元警察によると、フェスティバル開催に反対するために集結したデモ隊は約2000人の規模に達した。
フェスティバルは昨年も催されたが、入場客は今年の2倍の水準で、アルコール禁止も打ち出されていなかった。