シカの死骸からプラスチックごみ7キロ タイの国立公園

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死んだシカの体内から大量のプラスチックごみが見つかった/Office of Conservation Area

死んだシカの体内から大量のプラスチックごみが見つかった/Office of Conservation Area

(CNN) タイ北部ナーン県のクンサターン国立公園で、死んだシカの体内から大量のプラスチックごみが見つかった。同国の野生生物保護当局が発表した。

シカの死骸(しがい)は25日に見つかった。推定10歳の雄で、目立った外傷はなく、死後2日間ほどたっていたとみられる。

当局がフェイスブックの公式ページに投稿した画像によると、解剖で出てきたのはごみ袋からインスタントコーヒーや調味料の袋、ゴム手袋、タオル、男性の下着まで。

老衰に加え、ごみで胃腸がふさがったことが死因と考えられる。

国立公園内の保護区域の管理責任者は、AFP通信に「私たちは本気で使い捨てプラスチックを減らす必要がある」と語り、「自然にやさしい製品」への切り替えを呼び掛けた。

タイでは今年、南部の海岸で保護されたジュゴンの赤ちゃんが死んだ後、腸内にプラスチックごみがたまっていたことが分かって衝撃が広がった。

昨年6月には、ゴンドウクジラの死骸から8キロ近いプラスチックが見つかっていた。

環境保護団体などが2015年にまとめた報告書によると、世界の海洋プラスチックごみの半分以上は中国、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナムの5カ国から出ている。英政府は昨年、このまま放置すれば海洋プラスチックごみは10年以内に3倍に増えるとの研究結果を発表した。

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