首相が買いだめ「やめて」と呼び掛け、海外への渡航禁止に 豪
豪ブリスベン(CNN) 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、オーストラリアのモリソン首相は18日、国民に対し、買いだめをしないよう呼び掛けた。オーストラリアでは国内のスーパーマーケットの棚が空っぽになっている。
食料品店を訪れた買い物客がトイレットペーパーなどの生活必需品をめぐって争う様子なども撮影されている。
モリソン首相は記者会見で、食料品の買いだめをやめるように訴えた。モリソン首相は「分別がなく、助けにならない今回の危機への対応でオーストラリア人が見せた振る舞いのなかで最も残念なものの一つだった」と述べた。
Virus fears are still choking supermarkets with shelves remaining bare in many suburbs across the country. The fight for toilet paper was escalated in a Sydney Woolworths as fists were being thrown, before staff intervened. https://t.co/vSUy5QHelO #coronavirus #7NEWS pic.twitter.com/0yY5oY2foX
— 7NEWS Brisbane (@7NewsBrisbane) March 7, 2020
モリソン首相に対しては、社会的により厳格な隔離措置を導入していないとして批判の声も出ている。
モリソン首相は、100人以上の屋内での集会についても制限をかけた。しかし、最大500人までの屋外での集会は禁止されていないほか、学校についても閉鎖はしていない。
豪政府は全ての国民に対して海外渡航を避けるよう呼び掛けた。海外からの来訪者は全員14日間の自主隔離も求められる。
モリソン首相は今回の新型コロナウイルスについて、「第1次世界大戦以降、オーストラリアでみられなかったような、100年に一度の出来事だ」と述べた。混乱状態は「少なくとも6カ月」かそれ以上続く可能性があるとも語った。