NY証券取引所、取引フロアを閉鎖 関係者2人が新型コロナ陽性
ニューヨーク(CNN Business) 米ニューヨーク証券取引所(NYSE)を運営するインターコンチネンタル・エクスチェンジは18日、同取引所の取引フロアを一時的に閉鎖し、23日からは全面的に電子取引に切り替えると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐための措置。
NYSEはこの発表に先立ち、取引フロアの関係者とNYSE従業員の2人について、新型コロナウイルスを原因とするCOVID―19の陽性反応が出たことを明らかにしていた。
同取引所は入場者全員を対象としてスクリーニングを行っており、陽性反応が出た2人はいずれも16日のスクリーニングで入場が認められなかった。
閉鎖されるのはニューヨークにあるNYSE証券取引フロアとNYSEオプション取引フロア、およびサンフランシスコにあるNYSEアーカ取引フロア。全面的な電子取引は23日の取引開始から始まる。
取引フロアが閉鎖されても、市場は通常通りの取引時間帯で運営を継続する。
陽性反応が出た2人が最後に取引所の建物に入ったのは13日だった。翌日には建物の消毒が行われた。
インターコンチネンタルは、取引フロアの再開がいつになるのかは明らかにせず、「状況を判断して適切な時期を見極める」としている。